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粉飾の論理

『経済誌の記者による、近年の経済事件のわかりやすいまとめ』
本書は、主に近年新聞を騒がせたカネボウ・メディアリンクスの粉飾決算事件、旧CTCの
架空取引を取り上げたものです。会計を専門としていない人でも、当時株式投資をして
いたり、事業再生に興味があった、あるいは同じ業界にいた人は、事件があったことを
鮮明に覚えていることと思いますが、本書はその事件の人間関係を中心に、時系列を整理
して事件を追っていきます。読み終わると、単発的な新聞報道ではよくわからなかった
事件の構造が明快に理解できます。

若干の難点といえば、本書は若干ドキュメンタリー風で、かつ人間関係が絡み合っている
ところがあります。特にメディアリンクスの案件は「一連の闇社会の暗躍の一つ」として
取り扱っていることから、関係者が過去起こした他案件と絡めて紹介されたりして、話が
錯綜していますが、その部分については特に理解しなくても問題ないでしょう。

本書では、サラリーマンの事なかれ主義、役員の地位が上がることによる傲慢さ、創業者
の金銭欲や焦り、無知が事件を進行させていく(=決して偶然一過性で事件が起きたわけ
ではない)という視点で事件が描かれています。切り口の妥当性は当事者しか分かりま
せんが、このような視点から本書を読むのに特別な専門知識は必要なく、経済誌の記者
らしく、よくまとまっているように感じました。

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